2008年02月09日

ショックと情念

さきに、人間が自分を追い詰めてしまう話を書きましたが、では、どうしたら立ち直れるのでしょう。アランは次のようなことを書いています。

「情念は、私たちの哲学者(スピノザ)によれば、つねに世界のショックから生ずるものであり、また、私たちが逆らいさえしなければ、私たちの本来の健康さがすぐこれを癒しにかかるのである。確かに、情念の最も悪いところは、私たちがそれを自分の本性のなんらかの欠陥に関係づけて、これを不治と判断することである。それを実際どおり外来のものと判断するや否や、私たちは自己をそれから癒しはじめるのである。」(アラン 『人間論』 p.304)

外来のものを、自分のものと見誤らないこと。
これが解放の一歩だということです。
posted by masaccio at 22:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月04日

薔薇の棘はひっかかない

自分で自分の首を絞めるようなことを、人間はするものです。

アランの『人間論』に次のような言葉があります。

「バラの刺はひっかかない。慎重を欠く者が、無茶な逃げ方をして自分で自分をひっかくのである。馬を殺す人は、その胸先を刺して、そのまましっかりしておりさえすればよい。筋肉というこの力強い機械が、跳びあがる動きよって、自分で自分を切り込むのである。」(p.273)

薔薇はただそこにあるだけなのに、「逃げ」ている人間は、慎重を欠き、不注意にも自分でその棘に向かっていってしまう。

情念が高じていってしまうときも、同じことが起ります。

まずは情念を鎮めることがどれほど大事かわかるでしょう。
posted by masaccio at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。