2006年12月28日

説得力のあるもの

私たちはいろいろな考えを抱くものですが、そのなかで「最も陰気で、恐ろしく、絶望的なもの」こそが、最も説得力を持っているとアランは言います。(白井茂雄訳 『裁かれた戦争』 p.122)

「自己恐怖の感情は、自己嫌悪の感情同様に、説得力がある」とも(同じ箇所)。

それは「機械的に動かされる心理状態」なのだというのです。

要するに、そういうものは放っておけば私たちを支配してしまう。
情念というものがその典型でしょう。

それにあえて対抗するためには、<機械的に動かされない>状態に達しなければなりません。説得力を持っているものに、それにもかかわらず、反対してみる必要があるということでしょう。

デカルトの、いわゆる「方法的懐疑」はそういうものだったのでしょう。
<疑わしいから疑う>のではなくて、<あえて疑ってみる>わけです。

簡単ではありません。
ラベル:説得
posted by masaccio at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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