『親と上司は選べない』という題の本があった。
でも、選ぶというのはどういうことでしょう?
確かに、自分で選んで両親のもとに産まれてきたわけではないですよね。
でも、選ぶとはそんなことじゃないんじゃないかな。
アランは、<すでに目の前に存在しているものを選び取る>という話を「選ぶ」という題材に関して強調しています。
「選ぶとか拒むというような考えは、この模範的な愛(母の愛のことです---説明的挿入) には起こり得ない。ここには、恋するものの学ぶべきなにかがある。つまり、選択が多すぎるということだ。なぜならば、人々は気に入るものを選ぶことが出来るからである。しかし、これは愛することではない。それどころか、選ぶことでもない。なぜならば、これでは出会いが全てを決するのだから。これに反して、自分の気に入ろうと入るまいと、愛することを選びとる者は、自分自身の底から選ぶのであり、全ての運命を免れるのである。」(アラン 『思想と年齢』 pp.230-231)
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